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2026.01.16
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30年後も勝ち残るために ~ISO45001認証取得という選択~

ISO45001とは何か

近年、ISO45001の存在感が増しています。ISO45001は、労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)に関する国際規格です。簡単に言えば、事故を起こさないための仕組みを、組織としてどう構築し、どう回し続けるかを第三者である審査機関が客観的に評価する規格です。

厚生労働省 労働安全衛生マネジメントシステムとは(外部サイト)

建設業は、言うまでもなく労働災害リスクが高い業種です。墜落・転落、重機災害など、現場ごとに危険要因が存在します。そのため建設業では、昔からKY活動や安全大会など、独自の安全活動が行われてきました。

 ISO45001が建設業で急速に注目されている理由は、建設業がすでに行っている実務と強く結びついているため取り組みやすいことがあげられます。例えば、安全衛生計画、KY活動、重機の使用前点検、協力会社を含めた安全衛生協議会などは、ISO45001の要求事項とほぼ一致しています。

建設業においてISO45001が注目される理由

 国土交通省をはじめ、多くの行政機関発注者は、総合評価方式において「安全対策」「施工体制」「企業の取り組み」を評価項目に組み込んでいます。実際に、四日市市発注の工事では「安全衛生管理」の分野でISO45001の認証は0.5点の加点になることがガイドラインで示されています。ISO45001は安全対策を客観的に証明できる材料として評価しやすいのでしょう。

四日市市総合評価ガイドライン 令和5年6月版(外部サイト)

 総合評価方式において、0.5点や1点という数字を聞くと、 それくらいでは落札に影響しないのではないかと感じる方も少なくありません。しかし、実際の入札調書を丁寧に見ていくと、この認識は現場の実態とは大きく異なります。総合評価方式では、この0.5点、1点が勝敗を分けるケースが非常に多いのです。

 なぜでしょうか。総合評価方式では、積算価格と技術力を総合的に評価します。しかし現実には、参加している建設会社の多くが一定水準以上の技術力を持っており、極端な差がつくことはほとんどありません。この僅差の世界では、0.5点や1点は決して小さな数字ではありません。

公共工事におけるISO45001

ISOと聞くと、一定規模以上の大企業が取得するものというイメージを持たれることが少なくありません。しかし、実際の現場では、その認識は必ずしも正しくありません。私たちが支援してきた中には、従業員数が10名前後の建設会社がいくつもあります。

こうした企業がISO45001に取り組む理由は、僅差の世界で確実に勝ち上がるためです。従業員数が10名前後の企業では、技術者数や施工実績で大手と真正面から競うのは簡単ではありません。これらの項目は点数としては大きいのですが、技術者数が減ったり、十分な施工実績を得ることができなければ、その部分での加点は得られません。よって確実性という観点ではどうしても劣ります。

だからこそ、総合評価方式において、どこで点を積み上げるかを決定することが極めて重要になります。ISOは一度認証を得れば、認証の返上をしない限り毎年確実に加点が得られます。確実な加点を得ながら徐々に施工実績を積み上げることが公共工事に乗り出したばかりの企業には有効な戦略です。

ISO45001の取得がもたらす現場での変化

 ISO45001導入を検討している建設会社でよく聞かれるのが、「書類が増えるのではないか」「形だけのISOになるのではないか」という不安です。 しかし、実際には逆の変化が起きるケースも少なくありません。

 例えば、「ISO用に新しい目標を作らなければならない」というのは誤解です。多くの建設現場ではすでに、「事故ゼロ」 「熱中症発生ゼロ」といった目標が、日常的に掲げられていますISO45001では、こうした現場で実際に運用されている目標を、そのまま労働安全衛生目標として整理することが可能です。

 また、ISOに取り組むことで得られる副次的な効果の一つとして、 書類や様式の標準化があります。現場ごと、担当者ごとにバラバラだった工事書類を共通の様式で整理することで、長期的に見て現場力の底上げに直結します。事故が発生した際も、個人の注意不足で終わらせず、仕組みの問題として再発防止を考える文化が育ちます。これは、長期的に見て現場力の底上げに直結します。

 従業員数が少ない建設会社では、安全管理が特定の人に依存しがちです。ISO45001を通じて目標やルール、記録を標準化することで、現場の負担を増やすことなく、安全レベルを安定させることができます。

経営者にとってのISO45001の価値

労働災害は、ひとたび発生すれば、人命への影響だけでなく、企業の信用、取引関係、事業継続にも大きな影響を与えます。ISO45001は、そうしたリスクに対して予防措置として機能します。若手人材の確保や定着という観点でも、安全に本気で取り組んでいる会社かどうかは、これまで以上に重要視されています。

建設工事従事者の安全及び健康の確保に 関する基本的な計画(外部サイト)

 これまで私たちがISO45001の導入支援を行った小規模事業者には、共通した考え方があると感じています。それは「いつ何時、どんな場所で、どんなことが起きても対処できるよう、常に準備を怠らない。さあ来い!準備はできているぞ!」という積極的な姿勢を示す、ボーイスカウト、ガールスカウトの世界共通モットー「備えよ常に(Be Prepared)」です。

 建設事業者に対する要求は、今後さらに厳しくなっていくことが予想されます。発注者の要求、社会的な目線、いずれも確実な施工品質と安全への配慮を強く求める方向に進んでいます。「何かあってから考える」では遅い。 「起きる前に、どう備えておくか」。「建設会社として勝ち残るために、今、何をするべきか」。私たちが支援してきた小規模事業者の多くは、 安全、品質、そして事業の継続性について、早い段階から仕組みとして整えようとします。

ISO45001の導入に向けて

ISO導入で失敗しやすいのは、ISO用に別の目標や書類を作ってしまうことです。現場とは別にISOのための管理を始めると、負担が増え、形骸化しやすくなります。一方で、現場実務とISO統合すれば、管理はむしろシンプルになります。

 建設事業者がスムーズにISO45001の導入を進めるには、現場の実態と規格要求事項をどう結びつけるかが最大のポイントになります。当社では、建設業に特化し、さらに 現役のISO主任審査員が直接支援する体制を取っています。審査する側の視点を踏まえたうえで、どこが見られ、何が評価されるのかを前提に制度設計を行うため、形だけのISOにはなりません。ISO45001を「カンタンに取ること」そして「継続的改善に繋げること」に重点を置いている点が、私たちの専門性です。

執筆者 雨谷文代

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